オンライン学習環境
新型コロナに伴うオンライン化で、自宅学習環境を見直しました。安い椅子で長時間ノートパソコンと睨めっこすると腰や肩が痛くなったからです。
椅子ですが、アイリスオーヤマのこちらを買いました。
これの良いところは座面がメッシュになっており、尻に汗をかかない事です。また、リクライニングや腰のサポートも良くできていて、コクヨやイトーキといったオフィス家具メーカーの10万円相当の椅子に匹敵する心地よさです。
難点はバラバラの状態で届くので組み立てが面倒なことと、使い始めは少しプラスチック臭い匂いがすることくらいで、本当に欠点が無い良い買い物でした。
お金持ちの方はアーロンチェアとか買えば幸せになれると思います。
過去問収集について
書こうと思っていたのですが、去年国立大医学部の編入試験に合格していらっしゃるこちらの方がまとめて下さってますので、参考にして下さい。
http://www.aratalog.com/entry/2018/04/07/234144
ただ最近は、手に入らないと言われる学校でも、ヤフオクやメルカリで販売されている場合もあるので、チェックすると良いと思います。
情報収集について
最近ネット上で医学部編入試験について編入試験の体験談を書いている方は多いです。皆さん、興奮冷めやらぬまま勝てば官軍と自分の思いを書き散らしています。多すぎてどの勉強方法が良いのか、どの参考書が良いのか混乱してくると思います。そういった状況下、どうやって情報の取捨選択をすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、共通項を見出すということが大切なのだと思います。
話は変わりますが、医学論文の内容価値(エビデンスレベル)というものは、以下の図のようになります。
https://www.bayaspirin.jp/ja/home/imasara/series_index/toukei/no1/commentary4/
この図の用語が分からない方はリンク先を一通り読んでおくと編入試験にも役立つのでオススメです。
個人のブログはこの図でいうところの症例報告であり、KALSの説明会などで講師やスタッフが口にする情報は最も信頼性の低い「専門家の意見」になります。合格戦略立案にそのまま使うには心許ないです。従って自分でRCTやメタアナリシスっぽいことをする必要があり、それが「共通項を見出す」という作業です。
ちなみにKALSで配られる合格体験記も症例報告集です。しかも全員KALS生というバイアスがかかった症例報告なので、その点に注意しながら参考にする必要があります。
とはいえ、たくさんの事例を一気に見られるので、KALSの説明会などに行くのが難しい場合はヤフオクやメルカリなどを利用して早い段階で手に入れておくべきと思います。
医学部学士編入でまずすべきこと
医学部編入に興味を持ってからまずやるべきことは、以下の3つです。
・ネットや知人、募集要項、予備校などで編入試験に関する情報を集め、志望校をしぼる
・志望校の過去問を3年分程度集める
・過去問を一度解いてみて、分析した上で得点戦略を練る
これは以下に示す大学の単位取得と似たプロセスではないかと思います。
・先輩や友達から得た情報(定期テストの難易度、出席点が重視されるのかなど)を参考に受ける講義を決める
・過去問を解いてみて分析して対策を立てる
医学部編入=KALS入学と思っている方がいますが、的はずれです。KALSは言ってみれば大学の時にいた周囲より勉強ができて困った時に助けてくれる友達に過ぎません。
KALSに来る人のバックグラウンドは様々なので、あまりきめ細かいサービスは期待できず、意外と上記3点についてはご自分でという感じでした。だからこそ、あまりこれらをやっていない人がおり、やっている人との差がついていました。
それぞれの詳細は別記事で書こうと思います。
医学部編入に挑戦する前に
これを読んで下さっている方々の医学部に入りたい理由や現在の境遇は様々だと思いますが、医学部編入の勉強を始める前にそもそも自分は医学部に行くべきなのかを再考することをお勧めします。
私は中国の古典が大好きです。医学部学士編入のようないわゆる戦いっぽいものには孫子が非常に参考になります。
戦いに勝つための方法を説く孫子の冒頭「計篇」にはこうあります。
兵者國之大事也。死生之地、存亡之道、不可不察也。(孫子曰く、兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり)
戦争は国家の大事であり、勝っても負けても多くの命が失われ、経済が疲弊するもの。撤収する場合も、逆に戦線を拡大する場合でも、国民や国家の生死、存亡に深く関わるということを肝に銘じ、確かな計算に基づいて決断することが大切だと言っていると解釈しています。
職場がブラックなので医学部を目指す人も多いですが、マイナー科でなければ医師もブラックだと思います。職場の人間関係に悩む人も、ある程度の規模の会社ならば部署を変わるだけで済む話かもしれません。
医師は安定高収入と言われますが、10年後はAIの発達によりヤブ医者は駆逐されるでしょう。今は処方権を盾にその地位を保っていますが、医療費削減の流れの中では花粉症の薬など副作用の小さいものは薬剤師にも処方権が移譲されるのではないかと私は思います。
外科分野でもすでに機械化が進行しており、da Vinciの使用が一般化しています。da VinciにAIが搭載される日はそう遠くないでしょう。
つまり、そういう過酷な状況でも医学の進歩に貢献したいという方でないと、医師を目指すべきではないと私は思います。