アラサー学生のチラ裏

サラリーマンから編入した医学生のチラシの裏

医学部編入に挑戦する前に

これを読んで下さっている方々の医学部に入りたい理由や現在の境遇は様々だと思いますが、医学部編入の勉強を始める前にそもそも自分は医学部に行くべきなのかを再考することをお勧めします。

 

私は中国の古典が大好きです。医学部学士編入のようないわゆる戦いっぽいものには孫子が非常に参考になります。

 

戦いに勝つための方法を説く孫子の冒頭「計篇」にはこうあります。

 

兵者國之大事也。死生之地、存亡之道、不可不察也。(孫子曰く、兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり)

 

戦争は国家の大事であり、勝っても負けても多くの命が失われ、経済が疲弊するもの。撤収する場合も、逆に戦線を拡大する場合でも、国民や国家の生死、存亡に深く関わるということを肝に銘じ、確かな計算に基づいて決断することが大切だと言っていると解釈しています。

 

職場がブラックなので医学部を目指す人も多いですが、マイナー科でなければ医師もブラックだと思います。職場の人間関係に悩む人も、ある程度の規模の会社ならば部署を変わるだけで済む話かもしれません。

 

医師は安定高収入と言われますが、10年後はAIの発達によりヤブ医者は駆逐されるでしょう。今は処方権を盾にその地位を保っていますが、医療費削減の流れの中では花粉症の薬など副作用の小さいものは薬剤師にも処方権が移譲されるのではないかと私は思います。

外科分野でもすでに機械化が進行しており、da Vinciの使用が一般化しています。da VinciにAIが搭載される日はそう遠くないでしょう。

 

つまり、そういう過酷な状況でも医学の進歩に貢献したいという方でないと、医師を目指すべきではないと私は思います。